6月30日、アツシ(仮名)の給料日である。

この日に家賃を渡してくれなければ、もう無理という話になっていた。

この日は土曜日。
ワタシは休みなので、いつも通り洗濯や掃除をしていた。

仕事中に何度か連絡してくるアツシ(仮名)。
「どこにいる？今日お昼どうする？」
等の他愛もない会話。

ワタシは複雑な気持ちで受け答えをしていた。

昼過ぎ、帰って来た。
ワタシは普通にいつものように「おかえり」

「聞いてよ!!いつも給料渡してくれる社長の奥さんが午後になったらいなくなってさぁ」
彼の仕事は、給料は手渡しで受け取る。
「他の人にもうもらったか聞いたら皆もらってないってゆーから、皆で大騒ぎしてたんだけど、しばらくしたら【ごめんねー】って戻って来てマジ焦ったよ!!」
と財布を探り、ワタシに家賃を渡して
「短い間だったけどありがとう」
っていうから
「？短い間？それってどうゆう意味？」
と聞いたら
「立て替えてもらってた期間は短かったけどって事だよ」

…悪かったとは一切思ってないんだと実感した。

まぁでも、とりあえずは良しとするか。

んで日曜日は、先週から約束していたが、ぶっちゃけこれもお流れになるのではないかと思っていたが、横浜行って映画見るってのもきちんと守ってくれた。

でもその映画館、全席指定なんだけど、遅い時間まで満席になっちゃって、結局来週にしようって事になった。

約束を守るなんて、本来当たり前の事なのにね。

麻痺してるからやたらと喜ばしく思えてしまった。

いかん。

完全に【だめんず】だ。